ちょっと未来

ちょっと未来を感じさせるガジェットやアプリ、そして作ったものについて書きます

【読書メモ】NO HARD WORK!: 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方

タイトルからは「緩く働こうぜ」的な内容を予想していたが、そういう訳でなく
会社にはびこる、根性論、妄想、などの無駄を排除し、ヘルシーに働こう、という感じの話でした。
それでも健全に会社は成長しますよ、と。

著者がBaseCampを試行錯誤しながら経営する中で辿りついた働き方について語られています。
これあるわ〜、という部分が多く、非常に面白い一冊でした。

目標について

企業はそろそろ、 見栄 だけで立てた根拠のない高い目標に従業員たちを駆り立てるのをやめるべきだ。


目標の設定には、さらに暗い側面がある。目標を追いかけ、デタラメな数字に到達しようとしているうちに、 モラルや誠実さや健全性が損なわれてしまう ことが多い。

数値目標を立てること自体は否定しないけど、 具体的な有効案がない中で変にその根拠のない目標を追っちゃうと、サービスの寿命を縮める気がしますね。

サービスには適切なそれぞれ成長速度があると思います。
小学生に100m10秒で走れって目標を立てられたら、、
ヤバイ薬とか使えば走れるんかもしれないけど、それって健康的じゃないですよね。

”根拠のない“目標ってとこが問題なのかな。

ぶっちゃけていうと、 目標なんてフェイクにすぎない。 ほぼすべての目標は、目標を立てなければならないという理由で無理に設定されたものだ。それらの根拠のない数字が、達成するか打ち捨てられるかするまで、不要なストレスの根源として機能する。

なるほど。これはあるかも。

オフィス or リモートワーク

現代の職場は、注意をそらすものに満ちあふれている。 オフィスに一歩足を踏みいれるだけで、話し相手にされたり、質問ぜめにあわされたり、苛立ちをぶつけるサンドバッグにされてしまう。席にすわっても、アンケートを頼まれたり、質問されたり、会議に呼び出されたりする。会議のための会議がある。こんな環境でまともに仕事ができる人などいるだろうか?

オフィスに行く日はそういう日と思って行った方がいいかもしれないですね。

作業に集中したいときはカフェとか自宅とか。

いずれにしろ、本当に働いているかどうかは、見張っていてもわからない。ちゃんと仕事をしているかどうかを知るただひとつの方法は、実際の仕事の成果をみることだ。それが上司の仕事だ。仕事ができていないなら、別の人を探すまでだ

リモートだと稼働が管理できない、という説についての反論。

たしかにそうだ。オフィスで真剣にPCを凝視してると思ったらネットサーフィンしてるやつはいるw

成果を見るのがベストですね。エンジニアだとそれが見えやすい。

無駄なミーティング

ベースキャンプでは、誰かほかの人のスケジュールを押さえるには、手間をかけて直接交渉しなければならず、簡単に都合よく自動的に予定を入れることはできない。なぜ予定を入れたいのか理由を明確にしなければならない。誰かのカレンダーを開いて、あいている時間帯を見つけ、勝手に予定を入れることはできない。ベースキャンプでは、ほかの人のカレンダーは見られないからだ。

やたらと会議に人を追加する人いますよね。
Googleカレンダーだとポチポチと参加者を加えられるので、ついつい薄〜い関係者含め招集してしまうのかな。

招集するか迷ったら、招集しない、くらいがよさそう。

人間関係

会社は「我々はみんな家族だ」と宣言するのが好きだ。でも、 会社全体が家族なんてことはない。僕らの会社ベースキャンプも家族じゃない。 僕らは仕事仲間だ。

終身雇用が成り立ってた時代なら確かにそうだったのかもしれない。
けどそれが崩れたいま、家族だというのは、無茶なエンゲージメントを求めてるように感じてならない。

会社は同じビジョンのもとに集まった“ギルド”的なものであるべきです。(って落合陽一氏が言っていたw)

私たちがよく話をするもうひとつの概念が、〝トラスト・バッテリー〟です。ある会社で働きはじめた人びとは、このバッテリーが五〇パーセントチャージされています。そして、その会社のほかの誰かと一緒に働くたびに、両者のトラスト・バッテリーのチャージ量が、たとえば約束を守られたかどうかなどによって、増えたり減ったりします」

人間関係って蓄積だなってつくづく感じます。

常に誠実にありたいですね。

最悪なのは、新しく雇った人に期待しすぎて、すぐに期待に応えてくれるだろうと思いこむことだ。それではハードルが高すぎて、誰だって失敗してしまう。

ベンチャーに大手出身の人が転職してきたときとか、ありがち。

新規ビジネスとか

足を踏みいれたことのない仕事で簡単に成果を得られると軽はずみにいいきるのは、その仕事のことを何も知らないと告白しているのと同じだ。しかも、それをするのにかかる手間がどれほどかという見積もりは、たいてい大きくはずれる。

新しい分野のビジネスを始めようとするとき
「これは誰もやってない!チャンスだ!」
って思いがちだけど、実際はじめてみるとそんなに楽じゃないってことはよくある。

それは、その分野に無知だから「チャンスだ!」とか言っちゃうんですね。

まとめ

なんかネガティブな内容が多くなりましたが、、、

会社にありがちな無駄な部分が炙り出された感があります。
なんとなく感じてた違和感が言語化されていると感じました。

NO HARD WORK!: 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方

NO HARD WORK!: 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方

Go Global Meetup #2 レポ 〜 スタートアップ・アクセラレーターについて

Smart Newsさんで開催されたGo Globalに参加してきました。
Globalで働こうぜ!っていうイベントです。
特にエンジニア向けな気がします。

前回も参加し、そのときはベイエリアのテック企業の採用で必須となっている、コーディング試験をテーマにしていました。

そして今回は、スタートアップ・アクセラレーターがテーマでした。

アクセラレーターへの興味というか、海外で働きたい欲がすごくあるので、今回も参加してみました。

イベント概要はこちら. https://go-global.connpass.com/event/119755/

グローバルでアクセラレーターを卒業された方、またアクセラレーターを運営してるVCの方の発表です。

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WASSHA 秋田さん

東アフリカを中心にLEDランタンのレンタル事業を展開されています。
アクセラレーターの話もあったのですが、事業内容のほうが気になりすぎて、アクセラレーターの話は覚えてませんw

アフリカの多くの地域では電力が普及しておりません。

そこでLEDのランタンをレンタルすることで、人々に灯りを提供するという、社会的意義も大きい事業。

夜の灯りすら無いなんて、まだまだ文明が普及してないんだな、、
と思う反面、このLEDランタンはめちゃめちゃハイテクで、

てな感じでめちゃめちゃIoTなわけです。

電気が普及していない割には、スマホ電子マネーは普及しているようです。
スマホで普通に自撮りしてインスタにバンバン投稿してるらしいですw

そして誰もが思う疑問、、、 「これって儲かるの??」 って話ですが、、結構儲かるらしいです。

懇親会の際に聞いたのですが、もともとアフリカには灯油ランプをレンタルするという文化があるらしいです。
なのでLEDランタンをレンタルするというのは、単純に灯油ランプのリプレイスなわけです。
そう考えると分かりやすいですね。

社会的な意義も大きいしステキなビジネスだと思いました。

Autify 近澤さん

E2EテストをAIによって自動化するという、夢のようなサービスを開発されている近澤さんの発表です。

米国トップレベルのアクセラレーターAlchemistを卒業された話でした。

特に、そのプログラムの中で学ばれた話が印象的でした。

  • 顧客と話をしろ
  • コードを書くのをやめろ

エンジニアだとついついコードを書いて作りたくなるけど、グッとこらえてまずは顧客と対話しましょう、と。

  • 今すぐ契約をしたい!を見つける
  • あったらいいですね、ではダメ

ほんとそうですね。

サービスを作りたい、起業したい、という思いが強いとここのステップが甘くなり、ついつい「あったらいいですね」レベルのニーズに対してサービスを作りがち。

「あったらいいですね」は「なくてもいいですね」とほぼ同義だと思います。 その後に苦しい思いを必ずする。

だから見つけるべきなのは 「今すぐ契約したい!」 というレベルのニーズ、とのこと。

これを見つけるのは、とっても困難だけど、逆にこれを見つけさえすれば、後はある意味easy modeでガンガン進めるのだと思います。

Autifyはまさにこの「今すぐ契約したい!」に辿り着き、サービスローンチしてないのに既に年間契約をもらってるそうです。
すげぇ、、、
けどE2EテストがAIで自動化できるのなら確かに契約したいかも、、w

500 Startups Japan 澤山さん

アクセラレータープログラムは、レストランでなくてキッチン

とても分かりやすいですね。
その場にいるだけで美味しいものが提供されるわけではなく、自分でいい感じに利用することで美味しいものができる、とのことでした。

エンジニアにビジネスを叩き込むほうが早い

↑という考えで運営されているとのこと。

なのでエンジニアが苦手なプレゼンのレクチャーとかはかなりみっちりやるそうです。
エンジニア的には嬉しい! プレゼンできるエンジニアになりたいw

まとめ

globalという視点のなかでアフリカはノーマークだったので、WASSHAのお話は特に刺激的でした。

Autify近澤さんのお話で「今すぐ契約したい!」レベルのニーズを見つけるのが大事!とありましたが、 それなりに満たされてる日本という国でそれを見つけるのって、ほんと大変って感じています。

それが一方アフリカだと未開な点が多いのでニーズはバンバンあるそうです。

その後の実行では苦労も多いのでしょうが、魅力的なマーケットなんだろうなと感じました。

【読書メモ】脳を最適化すれば能力は2倍になる 仕事の精度と速度を脳科学的にあげる 樺沢紫苑

kindle unlimitedにあったので読んでみました。

脳科学系の本は好きです。

睡眠について

  • 早起きして朝日を浴びよう
  • 寝る前はぬるいお風呂に入ろう
  • 寝る前にスマホ見ないようにしよう

という点を脳科学の視点から、科学的に説明。
説得力があります。

生物学的には、「早寝」は「早起き」に直接は結びつきません

これは意外。なぜなら↓

朝起きて日光(高照度の光)を浴びると、体内時計はリセットされます。そこから 15 時間ほどすると、メラトニンが分泌されて、自然な睡眠が誘導されます。「夜眠くなる時間=メラトニンが出始める時間」というのは、布団に入った時間ではなく、「朝起きる時間=朝日を浴びる時間」によって決定される

朝日を浴びるタイミングで体内時計がリセットされる。
なので、早起きしたければ、早起きして朝日浴びろ、というニワトリタマゴな結論に笑  

お風呂について

だいたい 40 度を超える熱いお風呂に入ると交感神経優位となり、 40 度未満のぬるいお風呂だと副交感神経優位になると言われ

朝は熱いお風呂(交感神経刺激してテンションあげる)、
夜はぬるいお風呂(副交感神経刺激して安眠につなげる)、
がよさそう。

けどお風呂は熱いのがいいなー。

仕事術

短期間で実現可能な目標」を立てて、その実現をくり返すことで、大きな目標を達成するほうが効率的です。

TODOリストに「ランチ」とか明らかに達成できる目標を書いて消化する、とかいうのをやってましたw

やる気が出ないときは、やる気がわいてくるまで待つ人が多いですが、それは正しくありません。むしろ、「やる気が出ないから、とりあえず始める」というのが、脳科学的には正しいモチベーションアップの方法

.

頑張ってでも作業を始めると、そのことが側坐核への刺激となります。側坐核が自己興奮してきて、「アセチルコリン」が分泌され、どんどんと気分が乗ってきます。ですから、「やる気が出ないから、とりあえず始める」が正しい

これは実感値あります。
プレゼン資料とかもめっちゃくちゃ作るの憂鬱だけど、ちょっと着手してみると意外と捗る。

とりあえずはじめてみる、いいですね。

さらに午前中というのは、脳内物質的には「セロトニン」や「ドーパミン」などの「アミン」が優位となります。この状態で向いている作業は、整合性、緻密さ、論理性と高い集中力を要求される、「論理的」で高度な脳作業です。

.

夜の遅い時間帯も、シータ波が非常に出やすいと言えます。「ひらめき」や「斬新な発想」などが得られやすいため、クリエイティブな作業に向いているでしょう。アセチルコリンは、「創造力の源」でもあります

朝はコーディングとか論理的な作業、
夜はアプリ機能考えるとかアイデア系の作業、
がいいみたい。

脳を最適化すれば能力は2倍になる 仕事の精度と速度を脳科学的にあげる方法

脳を最適化すれば能力は2倍になる 仕事の精度と速度を脳科学的にあげる方法

【読書メモ】日本再興戦略 落合陽一

随所で示唆に富む考えが連発され、非常に濃厚な一冊でした。
最近のヒット本。

現代日本の課題とその対策を、江戸時代、さらには弥生時代にまで遡り、日本人の国民性を踏まえた上で論じています。

その考え方が、ユニークでありながら、とても説得力があり面白かったです。

欧米という間違った概念

そもそも、「欧米」というものは存在しません。欧州と米国はまったくの別物です。

たしかにそうだw
”欧米”というそもそも存在しない概念を勝手に作り上げた上で、その”欧米”というユートピアと比較してあーだこーだ言うのは正確ではない。
ちゃんと、ドイツだ、イギリスだ、とい正確に理解した上で話すべきだ、とのこと。

社会 vs ギルド

「社会」には宗教上の教義(ドグマ)もイデオロギーもありますので、離脱したいと思っても許されません。日本の会社は社会になってしまったので、会社のために人は過労死するほど働いてしまうのです。


会社の語義を、ギルドへと近づけていって、「死にそうになったら、その会社を抜ければいい」と思えるようにしないといけないのです。いくつものギルドを持っていればいいだけの話なのです。一方、日本企業の「長老化」が進んでいるのも確かです。


これからの日本に大事なのは、いろんなコミュニティがあって、複数のコミュニティに所属しつつ、そのコミュニティを自由に変えられることです。

会社=社会、になってるから会社で行き詰まったら行き場所がなくなってしまう。

会社というのは、ただそのとき同じ目的のもと集まった人たちの”ギルド”とみなすべき、とのこと。

アプリ開発とかも、必ずしも会社で作る必要はなく、プロジェクトベースでエンジニアとデザイナーが集まって作るケースが最近はよくある。
そういう形が本来は理想なんだろうな。

マスメディアに作られた幸福像

我々は、幸福論を定義するときに、つい物質的価値を求めてしまいますが、実は、生業が保証されることこそが幸福につながります。「その生き方は将来にもあるだろう」という前提で未来を安心して考え


つまり、マスメディアがドラマで見せていた、理想的な昭和人材が住みたい町や家なのです。トレンディードラマのような町に住んで、家を買って、子どもを塾に行かせて、私立の学校に行かせて、やがて病院で死ぬというような画一的なイメージです。本当は「人がこうなりたい」というイメージは多様でいいはずなのに、ひとつのイメージをマスメディアが押し付けると、社会構造として極めていびつになってしまう上、それが実際に物理化し出す


こうしたよくわからない洗脳を可能にしたのが、限定チャンネル数による地上波という強力なシステム

ほんと、そう思う。

いい学校にはいって、いい大学いって、大企業に入って、、、
そんな幸福像が染み付いている。

そのレールに乗せるために、都会の親は小学校低学年から塾に行かせるみたいだけど、どーかなと思う。

自分自身で幸福像を定義したいですね。

リーダー2.0

リーダー2・0時代のリーダーは、すべて自分でできなくてもまったく構いません。何かひとつ、ものすごくとがっている能力があればよくて、足りない能力は参謀などほかの人に補ってもらえばいいのです。リーダー2・0時代のリーダーのひとつ目の条件は「弱さ」です。共感性の高さが求められるのです。


たとえば、チームラボの 猪 子 寿 之 さんは、典型的なリーダー2・0です。猪子さんは、すごく高度なものに対して、ハイレベルなアドバイスやメタな議論ができる人ですが、それ以外のことは何もできません。明らかに弱いので、周りが助けようとする。優秀な人が育っていますし、独立して新しい会社をつくる人も出てきています。

リーダー2.0。ここ最近聞くワード。

特にソフトウェアの業界なんて技術革新スピードが早すぎるから、若い部下のほうが技術的にはイケてるなんてケースも全然ある。

そんな時代ではこういうマネジメントを意識せざるを得ないですね。

子供の教育

小学校に入るまでの幼児期は、五感をフルに使ったほうがいいと思います。におい、味覚、音、目といった感覚や身体能力は、小学校に入るまでの間にほとんど決まってしまいます。とくに絶対音感が身に付くのは3歳ぐらいまでです。ですから、子どもがやりたがっていることは、何でもやらせてあげたほうがいいです。


小学校で大切なのは、好きなものや好きなアクティビティを見つけることです。

好きなものを見つけるのは、ほんとそう思う。

30代になっても意外と小学校の頃と好きなものは変わらない実感ある。

小2から学習塾なんか行ってる場合ではない!

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

【読書メモ】シンプルに考える 森川亮

kindle unlimitedにあったので読みました。
発行されたのはだいぶ昔ですが、組織づくりやプロダクトづくりに関して勉強になる一冊でした。

プロダクト作りに"調整”はNG

「いいもの」をつくるために、いちばんやってはいけないのは調整です。「AさんのアイデアとBさんのアイデアを組み合わせよう」と、「あれもこれも」と機能を付け加えて、複雑で使いづらいものを生み出してしまう。あるいは、「上司の好みに合わせよう」と、焦点のぼやけた曖昧なものを生み出してしまう。それでは、ユーザーの心をつかむことなど、できるはずがありません。

あるある。
ポジションの高い人が言ったアイデアとか、なんだか採用せざるを得ない雰囲気になって突っ込んだ結果、いまいちまとまりが無いプロダクトになってしまったり。

プロデューサーがコアバリューについて確固たる信念を持ってないといけないですね。

コトに向かう

コトに向かうっていうのはDeNAでよく言われることなんですが、それに通ずる話がありました。

優秀な人ほど喧嘩をしないのです。 彼らも人間です。カチンとくることを言われると腹を立てる。だから、喧嘩になる。だけど、すぐに気づきます。彼らは「いいもの」がつくりたいと思って働いていますから、喧嘩している時間がもったいない。そんなことに時間を使うのが、バカバカしいことに気づくのです。

ついつい意地を張って論破したくなる気持ちは分かる。けどそんな時間はバカバカしい、と。

そして、喧嘩をやめて議論を始めます。どちらの意見がユーザーのためになるか? 判断基準はこの一点。

どちらの意見がユーザーのためになるか?
いいですね。

たとえ、厳しい意見を投げつけられても、それは自分を攻撃しているのではない。ユーザーのために真剣に「答え」を探しているのです。

自分を攻撃されてると思うとついつい感情的に反抗してしまう。
グッとこらえて、コトに向かうと、健全な話ができる気がしますね。

ユーザーの半歩くらい先を行く

プロダクトを作っていて感じますが、ユーザーの2歩、3歩先を行くような斬新なアイデアは往々にして失敗してきた気がします。
ほんの半歩くらい先を行くのがいいように感じています。

イノベーションを生み出したい──。 これは、僕も深く同感することです。 しかし、目指すことで、かえって遠ざかるのがイノベーション

なるほど、、、

「新しいことがやりたい」「今までになかったことをやりたい」という理由で突っ走って、ユーザーが求めていないものをガンガンやっても意味がありません。それはイノベーションではなく、単なる自己満足。

自己満足!グサッ、、、!

「未来はこうなる」という考えでやったサービスはほとんどうまくいきませんでした。未来を見すぎて、結局、ユーザーを見失ってしまう。ひとり遊びになってしまうのです。

前職で「概念」ではなく「現象」を見ろ、と言われてきました。
未来はきっとこうなる!という概念ではなく、いま人々はこういうことをしている、という現象を見ろ、と。
それを思い出しました。

ユーザーが感じている「目の前」のニーズにしっかり応えることに集中する。それが企業の社会的責任でもあるし、ビジネスの成功確率を高める方法でもある。むしろ、それを 愚直 にやり続けることでイノベーションにたどり着く

時間のないスタートアップにとって、未来はこうなる、という場に張って、波待ちをしている余裕はありません。
目の前のニーズを発見しそれを着実に応えることが大事なのでしょう。

MVPというもの

リーンスタートアップではMVP(Minimum Value Product)とか言われますが、このミニマムに削ぎ落とすっていうのが思った以上に難しい。

ユーザーはこれも欲しがっている、 競合アプリはこの機能もある、
なんて声からついつい、機能を盛り込みがちです。

(LINEのデザイナーの話の流れで、、)言い方を換えると、彼らは機能をそぎ落とすのが得意。まず最初に機能を最低限にまで絞り込む。「これがなければ、プロダクトが成り立たない」というところまで徹底的に絞り込む。それは、ユーザーに提供すべき「価値」の本質を明確にする作業でもあります。そのうえで、ユーザー・テストを繰り返しながら、より使い勝手をよくするために機能を追加していくイメージです。

ユーザーに提供すべき「価値」の本質を明確にする作業
これ大事ですね〜

LINEの企画開発チームも、スマートフォン・ユーザーの綿密な市場調査を実施しました。そして、「無料電話機能」「写真共有機能」などを求める声があることを把握していました。しかし、彼らはあえてそれらの機能を盛り込まず、シンプルなメッセージ機能のみでサービス提供を開始しました。 なぜか? 当時、スマートフォンがまだ普及し始めたばかりのタイミングだったからです。多くの機能を盛り込むと、スマートフォンを使い慣れていないユーザーにとってわかりにくいものになって

「無料電話機能」「写真共有機能」、、、要望ありそう。
そしてついつい盛り込みたくなりそう。

核となる価値は、電話帳でつながっているリアルな関係性のなかで、最もシンプルに最も速くメッセージを交換できることと

この核となる機能が明確なのが強い!
これがないと、ついついブレちゃいますよね。

まとめ

全体を通して、ユーザーに価値を提供するということを第一にして、組織もプロダクトも作っているように感じました。
タイトルは「シンプルに考える」でしたが、ユーザーにとってどうなの?という軸で考えると、いろいろシンプルになっていくのでしょう。

ところでC CHANNELって最近どうなんだろう?

シンプルに考える

シンプルに考える

【読書メモ】メモの魔力 前田裕二

SHOWROOM前田さんの「メモの魔力」を読みました。

前田さんのメモ術については、いぜんからネット記事などで書かれていたので、その延長線上の話かな、、
と思っていましたが、
実際にはメモ術だけにとどまらず人生の指針を考え直す”自己啓発”的な面もある一冊でした。

では印象に残ったフレーズを振り返り〜

会話にタイトルをつける

話がうまい、と感じる人と会話をしていると、いくつかの共通点があります。その一つが、会話にそれぞれ「タイトル」を勝手につけてくれる、というもの。

会社の定例ミーティングなどでも、感じます。
説明がわかりやすい人は、サマリがまとまってて、ストンと落ちてきます。
逆に下手な人だと、「えっと、で結局何が言いたかったの?」「結局その施策は良かったの?悪かったの?」みたいなことになるなーと。
「タイトル」をつける。意識していきたいと思います。

抽象化

僕は人より本を早く読むことができます。それは「本の具体ではなく、抽象を読んでいるからです」

本を読みながら、この本を3分で話してくれ、と言われたら3分の抽象度で話せるとのこと。
結構大変そう、、、

抽象化は慣れないうちは特に時間がかかる作業ですが、一生懸命考えて抽象化訓練を続けると、かなり短い時間できるようになります。

というようにやはり訓練がいるみたいです。

この「メモの魔術」全体を通して「抽象化」というのがキーワードに感じました。

メモ術でも、具体>抽象化>転用、というステップを踏むことで実際の事業に活かしているとのことでしたが、
この「抽象化」ができるように、まずは訓練が必要だなと思いました。

自己分析1000問

巻末には自己分析の1000問の質問があります。
かなり大変そうだけど、40歳を手前に自己分析してみるかね、、、!

↓PDFが公開されているのでコチラで雰囲気を覗いてみてもよさそうですね。

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

英語学習の遍歴を振り返ってみた

きっかけは大学2年生のときに部活に訪れた留学生との会話でした

How long have you studied English?

中学から授業で始めたことになるので大学2年だと8年になります。

8years...

我ながら8年も勉強してこれか、、と恥ずかしくなりました。

それをきっかけにまずTOEICでも受けてみるかーと思ったのがきっかけです。

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TOEIC

はじめて受けたら550点でした。思ったよりよかったので気をよくして、次は文法の参考書を1冊やってみたところ+120点アップしました。

文法はロジックで解けるので、理系には向いていたのでしょう。
はじめは点が上がりそうなパートに注力するのがいいですね。モチベーションが上がるので。
リスニングとかはなかなか効果が出ないのでおすすめじゃないです。

TOEFL

大学4年のときに留学を目指してTOEFLの猛勉強をしました。

当時の僕は、大学からそのまま大学院への進学が決まっていました。特に意思があったわけではなく、工学部なら大学院いっといたほうがいいやろ的な、言わば惰性で進学を決めた形でした。

しかしいざ考えてみると大して研究が好きなわけでもなく、これはヤバイぞと笑

そんなときにキャンパスの掲示板で見かけたのが交換留学の募集でした。

交換留学のメリットとしては

  • 在学期間に換算されるので卒業が遅れない
  • 日本の方の大学に学費を払っておけばよいので低コスト(通常開学の大学のほうが学費は高い)

があります。

その時期からだと修士の2年で留学することになります。
普通なら研究の追い込みでヒーヒー言うタイミングです。

けど研究は本気でやるのと卒業できる程度にぼちぼちやるので多分10と8くらいしか変わりないけど、英語はやるとやらないで0と8くらい違うんでないかと考えました。
なので僕は8と8を合わせて16を狙おうと 笑

瞬時にこれだ!と思い留学を目指すことにしました。

とはいえTOEFLTOEICの10倍難しいと言われ、確かに例文を眺めてみても10倍くらい難解でした。
基準スコアが取得できるか自信は半ばでした。

なので、もし無理だったら諦めよう的な気持ちでプレッシャーをかけずに始めることにしました。
てことでこんなマイルストンを起きました。

  1. PBT(Paper Based Test)の模試で500点をとる。500点は米国の大学留学のおおよそ最低源必要なスコア。取れなかったら諦める。

  2. CBT(Computer Based Test) で173 点をとる。これも米国大学の最低限スコア。ただCBTはWritingが入ってくるのでPBTより難しい。正式なスコアとしてはCBTが必要

  3. CBTで197点をとる。行きたかったNY州立大学に最低限必要なスコア。

勉強法はひたすら参考書を解きまくりました。
最終的には半年で10冊くらいやりました。
時間にしては1日1時間ほどですが、タイムを測りながら実践をイメージして取り組みました。
スコアの記録をつけてると段々向上してくるので、途中からはゲーミフィケーションぽく楽しめるようになってきました。

結果的に無事にマイルストンをクリアして目標スコアを取ることができました。

参考書は吟味して選んでたので、参考書ノウハウが異様に蓄積し、TOEFL参考書を紹介するサイトを作ってたのですが、当時は”TOEFL 参考書" でGoogle検索するとトップで表示されていました笑

TOEFLで得意だったのはやはり文法。慣れてくると単語の意味はわからなくても、品詞だけわかれば解けたりするのでパズルっぽくて理系向きです。
あとWritingは内容よりもロジカルなパラグラフ構成が大事なので、半分は機械的に書けて、というか機械的に書くべきで理系向きだったかも。

留学編

そしていざ留学な訳ですが、いざアメリカの授業に入ってみると、全然話せず、意味不明な発言をして教室を凍らせることもしばしばありました笑

Public Speaking Forumというサークルがあり英語の勉強をするサークルかと思い顔を出したら、ネイティブの人がプレゼンとかを 練習するサークルでした。
完全に間違えた訳ですが、とりあえず
”英語もままならないけど頑張るんでヨロシク!”
的な自己紹介をしたら
"He is blave... " と称賛され気をよくして参加することにしました。

そんなこんなで度胸はつきました。

あとは適当力が磨かれました。
いちおう電子辞書を持っていっていたのですが、授業は高速で進んでいくので授業中に辞書を引く余裕なんてありません。

ひとつの単語が分からずストップしていたようでは授業全体を失ってしまいます。
多少わかんなくても想像で適当に補完したほうが、結果的に全体像は理解できます。

そんなこんなで知ったかぶり能力が高まりました。

あと現地では当然ながら英語ができることは当たり前でそんなことはチビッ子レベルに達したに過ぎません。日本ではチヤホヤされますが、、

なので現地で価値を出すには、一にも二にも”専門性”です。
何語?みたいな英語を話すインド人でも専門能力が高いと一目をおかれます。

日本では割りといい加減に研究をやっていましたが、米国で過ごしてみて逆に研究とかの専門能力の必要性を感じさせられた次第です。

仕事編

帰国後、社会人を始めます。

エンジニアの割りには英語ができたので、海外出張も多く、またドイツには1年ほど勤務しました。

そこで触れたのは世界各国の英語です。
中国、インド、東南アジア、欧州、、、
みんな母国語なまりのそれぞれの英語を話します。

アメリカに留学しているときは周りにはnativeが多かったので、正直キレイな発音で話せないことにコンプレックスやビビりがありました。

けど実際仕事でグローバルに働いてみると、みんな各国の独特な英語で話しているし、それで十分にビジネスは回っています。

長く海外駐在してる日本人のビジネスマンにも多く会いましたが、割りとひどい英語でした笑
けどそれで十分なのでしょう。勇気が出ました。

ちゃんと伝わってればBrokenでもいい、と思えるようになったのは一つ成長だったと思います。

あと、Non Nativeとの会話に慣れるには、その国の癖を知ることだと思いました。

中国人のtrはchのように聞こえます。チャイ!って聞こえたらそれはトライ! だったり。
アラビア系だとpがbのように聞こえたりします。

おそらく各国でそういう癖があるので、そのパターンに気づくことができれば脳内変換できるのでグッと聞き取りやすくなるでしょう。

うぉー、カフェで暇だから書き出したら熱くなって長文になりました。
ここまで読んでくださった方の何かの参考になればと思います♪