ちょっと未来

ちょっと未来を感じさせるガジェットやアプリ、そして作ったものについて書きます

【読書メモ】日本再興戦略 落合陽一

随所で示唆に富む考えが連発され、非常に濃厚な一冊でした。
最近のヒット本。

現代日本の課題とその対策を、江戸時代、さらには弥生時代にまで遡り、日本人の国民性を踏まえた上で論じています。

その考え方が、ユニークでありながら、とても説得力があり面白かったです。

欧米という間違った概念

そもそも、「欧米」というものは存在しません。欧州と米国はまったくの別物です。

たしかにそうだw
”欧米”というそもそも存在しない概念を勝手に作り上げた上で、その”欧米”というユートピアと比較してあーだこーだ言うのは正確ではない。
ちゃんと、ドイツだ、イギリスだ、とい正確に理解した上で話すべきだ、とのこと。

社会 vs ギルド

「社会」には宗教上の教義(ドグマ)もイデオロギーもありますので、離脱したいと思っても許されません。日本の会社は社会になってしまったので、会社のために人は過労死するほど働いてしまうのです。


会社の語義を、ギルドへと近づけていって、「死にそうになったら、その会社を抜ければいい」と思えるようにしないといけないのです。いくつものギルドを持っていればいいだけの話なのです。一方、日本企業の「長老化」が進んでいるのも確かです。


これからの日本に大事なのは、いろんなコミュニティがあって、複数のコミュニティに所属しつつ、そのコミュニティを自由に変えられることです。

会社=社会、になってるから会社で行き詰まったら行き場所がなくなってしまう。

会社というのは、ただそのとき同じ目的のもと集まった人たちの”ギルド”とみなすべき、とのこと。

アプリ開発とかも、必ずしも会社で作る必要はなく、プロジェクトベースでエンジニアとデザイナーが集まって作るケースが最近はよくある。
そういう形が本来は理想なんだろうな。

マスメディアに作られた幸福像

我々は、幸福論を定義するときに、つい物質的価値を求めてしまいますが、実は、生業が保証されることこそが幸福につながります。「その生き方は将来にもあるだろう」という前提で未来を安心して考え


つまり、マスメディアがドラマで見せていた、理想的な昭和人材が住みたい町や家なのです。トレンディードラマのような町に住んで、家を買って、子どもを塾に行かせて、私立の学校に行かせて、やがて病院で死ぬというような画一的なイメージです。本当は「人がこうなりたい」というイメージは多様でいいはずなのに、ひとつのイメージをマスメディアが押し付けると、社会構造として極めていびつになってしまう上、それが実際に物理化し出す


こうしたよくわからない洗脳を可能にしたのが、限定チャンネル数による地上波という強力なシステム

ほんと、そう思う。

いい学校にはいって、いい大学いって、大企業に入って、、、
そんな幸福像が染み付いている。

そのレールに乗せるために、都会の親は小学校低学年から塾に行かせるみたいだけど、どーかなと思う。

自分自身で幸福像を定義したいですね。

リーダー2.0

リーダー2・0時代のリーダーは、すべて自分でできなくてもまったく構いません。何かひとつ、ものすごくとがっている能力があればよくて、足りない能力は参謀などほかの人に補ってもらえばいいのです。リーダー2・0時代のリーダーのひとつ目の条件は「弱さ」です。共感性の高さが求められるのです。


たとえば、チームラボの 猪 子 寿 之 さんは、典型的なリーダー2・0です。猪子さんは、すごく高度なものに対して、ハイレベルなアドバイスやメタな議論ができる人ですが、それ以外のことは何もできません。明らかに弱いので、周りが助けようとする。優秀な人が育っていますし、独立して新しい会社をつくる人も出てきています。

リーダー2.0。ここ最近聞くワード。

特にソフトウェアの業界なんて技術革新スピードが早すぎるから、若い部下のほうが技術的にはイケてるなんてケースも全然ある。

そんな時代ではこういうマネジメントを意識せざるを得ないですね。

子供の教育

小学校に入るまでの幼児期は、五感をフルに使ったほうがいいと思います。におい、味覚、音、目といった感覚や身体能力は、小学校に入るまでの間にほとんど決まってしまいます。とくに絶対音感が身に付くのは3歳ぐらいまでです。ですから、子どもがやりたがっていることは、何でもやらせてあげたほうがいいです。


小学校で大切なのは、好きなものや好きなアクティビティを見つけることです。

好きなものを見つけるのは、ほんとそう思う。

30代になっても意外と小学校の頃と好きなものは変わらない実感ある。

小2から学習塾なんか行ってる場合ではない!

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

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