ちょっと未来

ちょっと未来を感じさせるガジェットやアプリ、そして作ったものについて書きます

Oculus Riftでメーヴェを作ろう(17) OcuFes@タワチカラボで展示してきました!気付いたことまとめ

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先週末に東京タワー地下ホールで開催された
OcuFes@タワチカ・ラボに出展してきました!

やっぱり実際デモすると色々課題が見えてきますね。
ってことで今回気づいたことをまとめます。

気づいたこと

安全性

機体がマットに浮いた状態のため、コケないように後ろで構えてないといけません。
まさに「VRは筋肉」を実感します(汗)

今回、気を抜いた時に転倒事故を起こしてしまいました。反省です。
この点に関しては、ハード、ソフト両面で改良しようと思います。

操縦、とくに前後バランスが難しい

前傾で下降、後傾で上昇という操作なのですが、この前後動作が難しいです。
また、初めの立ち位置や姿勢で、もともと上向いていると、いきなり高度が上がって単調な体験になってしまいます。

そこで2日目は、その人のスタート時の立ち位置で、前後傾きのゼロ点を補正するように、プログラムを修正しました。
これでだいぶ真っ直ぐに飛べるようにはなりました。

基板を簡単に出せる機構はデモに◎

前のカバーを磁石で簡単に着脱できるようにしたので、基板を簡単に引き出せます。
仕組みを質問されたときに、サッと基板ユニットを引き出して、Arduinoとかセンサの説明ができるのはよかったですね。

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翼がヘニャヘニャ問題

気合入れて改良した翼ですが、初日はすぐに接続部がタレてガムテープ補修しまくりました(泣)
2日目はボンドで固定し、、さらに下にペットボトル置いて支える(これが効果的w)で安定しました。
下から支えるって、めっちゃ原始的な解に落ち着きました。

スピード遅い問題

「もうちょっとスピードがあるといい」っていう意見を多く頂きました。
操縦が難しいからゆっくり目に飛ばしてるんですが、ここは改良しようと思います。

次回の改良アイデア

高度は自動操縦、左右旋回だけ操縦する、そしてスピード上げる

やっぱり前後の傾きは難しいし、特に後傾姿勢は転倒の危険も伴います。
いっそ前後傾きは見ないで高度は自動!左右旋回だけ操縦にしようかと。

これによって

  • 安全性アップ
  • 操縦が簡単になる分、スピードを速くできる
  • 高度上げすぎて単調な体験になるのを防げる

などのメリットがあるし、トータルの体験は良くなる気がします。

あとトークショーで桜花さんから

というアドバイスも頂きました。やっぱ人間の能力的に上下左右は難しいんですね。

機体を土台に固定

安全のため機体を土台に固定しようと思います。
いまでも持ち運びが大変だから、なにか上手い方法考えたいな〜。


以上!OcuFesに出展するのは初めてだったのですが、
Twitter上でいつも拝見する方々と色々とお話できたのは楽しかったですね。

Oculus Riftでメーヴェを作ろう(16) キャラがルート案内してくれるようにしたり

今週末1/17,18に タワチカ・ラボっていうイベント内で開かれるOcuFesにメーヴェ出展します!

それに向けてソフトとハードをちょっと改良しました。

キャラがルート案内してくれるようにしました

どこを飛んでもいいコンテンツなのですが、
作りこんでないルートを行くと単調な体験になってしまいます。
おすすめルートに誘導するために以前のデモでは口頭で説明していました。

そこで今回の改修では、前方に別のキャラが飛行してルート案内してくれるようにしました。

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なにやら青い服を着た少女が案内してくれます。
これ、一緒に飛んでるみたいで新鮮な体験ですね!

機体に人モデルを乗せました

いままで機体には何も乗ってなかったので、
足元を見ると、、、お!足が消えとるやんけ!ってなってました(?)

Blenderを習得したとことで3Dモデル作成もちょこっと出来るようになったので、
試しに作ってメーヴェに乗せてみました。
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機体の羽とかを直しました

Maker Faireでは蹴飛ばして外れ、ガムテープで固定するっていう、、散々だった機体の羽。

以前はボンドでくっつけていたのを、木製の杭でガッチリ固定するようにしました。
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あと前のパーツはメンテしやすいように磁石で装着するようにしました。 f:id:wasan:20150112215334p:plain

【Unity】視界の中央に入ったら光るCube

VR系のコンテンツだと、キーボードやジョイスティックが使いにくいので、
メニュー選択画面とかは視界で選択させるってのをチラホラ見ます。

とくにハコスコ、Cardboardみたいにスマホ型だと外部入力がないので。。

で、どうすればいいのかなー、と色々調べてると、
ベクトルの内積とか高校以来、使ってないような懐かしい用語が出てきました。

こんな感じで出来ました。

Cubeへのベクトルとカメラの正面方向ベクトルの角度差を求めてる感じです。

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こんな感じで視界中央にくるとCubeが光ります。

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最近、ハコスコ&Cardboard用のアプリを作ろうとするとしてるけど、
メニュー選択とか画面遷移に使えそう♪

Oculus Riftでメーヴェを作ろう(15) Blenderで機体の3Dモデルを作ってみた

機体のモデルをBlenderで作ってみました!

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ちなみにBeforeはこれ(汗)

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3Dモデルを作るスキルがなかったので基本的にAsset Storeでモデルを探していました。
けどメーヴェのモデルなんてもちろん無いのでCyllinderやCapsuleを駆使して作っていました。
手すりが鉄棒みたい(笑)

このBeforeに比べるとだいぶ良くなったかな。
デモ筐体に合わせてデフォルメっぽい形状にしています。 f:id:wasan:20141228220629p:plain

Blenderはまだ勉強中だけど、これが使えるようになれば、色んなモデルが作り放題だから可能性がぐーんと広がりそう!
ちなみにこの本で勉強しています。手順が丁寧なので、それに沿って進めていくうちに何となく使い方がわかってきました。

Google Cardboard SDK for Unityでスマホ用VRを作ってみる

この記事はOculus Rift 2 Advent Calendar 2014 - Qiita 20日目の記事です。

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先日Unity用のGoogle Cardboard SDKが公開されました。

早速試してみたところ、とても簡単に(!)導入出来ました。
まだ日本語の記事がなかったので、簡単に導入手順を書いてみたいと思います。

公式ドキュメントはコチラ

Oculus Riftはもちろん素晴らしいけど、手軽に体験するって意味でCardboardやハコスコもいいチョイスだと思います。 「Oculus Riftで何か作りたいけど、ちょっと高いし...」「まだOculus届かない〜」 って人にもちょうどいいと思います。

用意するもの

いざ作ってみよう♪

適当なSceneを作る

新規プロジェクトに適当なSceneを作ります。
とりあえずユニティちゃんを表示してみます。なんちゃってユニティちゃんLIVE、しょぼい(笑)

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Google Cardboard SDKをインポート

先ほどダウンロードしたSDK(CardboardSDKForUnity.unitypackage)をダブルクリックして開いてるプロジェクトにインポートします。

ステレオ画像にする

一番のキモ、”ステレオ画像にする"は超カンタンです。
インポートした Cardborrd > Scriptsから StereoControllerをMainCameraにアタッチします。

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そしてプレイしてみると、なんと!これだけでステレオ画像になってます♪

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MainCameraにSkyboxを使ってる場合は、SkyboxMeshスクリプトもアタッチしておきます。Skyboxも視差画像になります。

実機ビルド

File > Build Settingsで設定ダイアログを開きます。

PlayerSettingボタンをクリックして、以下の設定をします。

  • default orientationを“Landscape Left”にする

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  • Bundle Identifierを設定(例: com.example.CardboardUnityDemo)

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そしてbuildすると.apkファイルができるので、android端末にコピーしてインストールしましょう。 実機でも動きました!上下左右を見ると風景も変わります。

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他にもonGUIで描いたGUIパーツをステレオ化するスクリプトなどもあるようですが、
こちらは未確認です(^_^;) 既存のアプリをVR化するのに便利そうですね。

Advent Calendar、明日は...まだ空いてるようです(^o^;)
Oculus Rift 2 Advent Calendar 2014 - Qiita

Oculus Riftでメーヴェを作ろう(14) MFT2014展示日記♪〜開場前の機体大破に始まり...その一部始終〜

(Oculusメーヴェ記事まとめは→コチラ
初めて出展したMaker Faireでしたが、出展者側としてもとても楽しいイベントでした。
ほんと文化祭みたいな感じですね。

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色々とトラブルもありましたが、なんとか2日間デモを継続できて一安心でした。
記念にその一部始終の日記を書いておきます。

いきなり機体大破事件(笑)

会場前、前日に搬入しておいた機材をセットアップ。 PCはちゃんと起動するかな、センサは動くかな、、、
そんな細かいとこにもビクビクしながら起動! 、、、いつもどおり動きました。

一安心して、周りの展示者と談笑しながら、試しにプレイしてみます。
そしたら早速「バキッ!」
後ろのパーツが引っかかって取れちゃいました!

さらに左の翼が「バキッ!」
僕が自ら蹴飛ばしちゃいました!

笑うしかないですwwwww

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隣のブースの方にも手伝ってもらいながら、両面テープとガムテープで修復、、、
開場前からツギハギ感満載になりましたが、、、なんとかMFT2014スタートです!

展示スタート

展示が開始します。
「あ、メーヴェ!」「いつか乗ってみたかったんだ〜♪」

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(写真はねとらぼから)

さすが、、、ナウシカ! とくに女子ウケが◎

ほんとは著作権とか微妙ですが、個人が趣味でやってるんで今回はお許しを、、、

あとテトのぬいぐるみも良かったですね。
肩に乗せて記念撮影♪みたいな。
Twitterに写真をアップしてくれてる人が結構いました。

デモの改善

初めてのデモで、段取りが不慣れですが、
DK2の掃除、ルート誘導、解説トークなどなど、徐々に慣れてきました。
デモLvが2くらい上がった♪

ブルースクリーンでシャットダウン事件

初日に3回ほど突然シャットダウンが発生、、、
原因はまだ不明、、、

行列できてるのにめっちゃ恐縮。けどお客さんはみんな暖かかったです。

幸い、客前でのマシンシャットダウンは前職で鍛えられています、、世間話でカバーですね。

出展者懇親会

1日目の展示は無事終了♪
懇親会です。個人でやってるので、一人で乗り込みます、寂しい。

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とはいえ、色んなメイカーとお話出来ました。
自動車、ロボット、3Dゲームエンジン、出版、、ジャンルは広いですね。みんなめっちゃ面白かったです。

2日目

2日目は別の友達がお手伝いに来てくれました。
オペレーションが上手くて助かりました。

あと昨日ダメだった後ろパーツは、足が引っかからない形状に交換しました。

実機メーヴェの八谷さんが来てくれた!

メーヴェと言えば実機メーヴェOpenSky」の八谷和彦さんが有名ですが、
なんと!このOculusメーヴェの体験に来てくれました!

来場者からも「八谷さんのとは関係あるんですか?」とか聞かれましたが、
「え、いや、、この手作りマシンは、、、そんな別次元の代物で、比べるのも恐縮です、、、」 って感じです。

ドキドキしましたが、来てくれて体験頂きました。

閉会後の帰路で偶然会い、今後について少しお話できました。
いつかコラボとかできたら最高ですね!

扇風機停止!!

気が付くと、あら?扇風機が停止してます!

単なるケーブル抜けならんだけど、、、

まさかモータが焼けた??
ちょっとデフォルトより高い電圧かけてるからな、、
けどそんな壊れるレベルじゃないはず、、

モータドライバICが逝った??
うん、そんな時のためにICはソケットで抜き差し交換できるようにした!

とか考えてたら、、、

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めっちゃケーブル抜けとるやん!
挿し直して直りました。単純なトラブルでよかった、、

終了!会場全体からは拍手!感動!

Maker Faire Tokyo 2014 閉会です!」のアナウンスと共に開場全体から拍手!
この雰囲気マジいいですね。感動します。

ただウチはまだ体験待ちの方がいて、オペレーションしてましたw
出展者の方が滑り込みで来られて。わかります、出展してると他のブース行けないですよね、、、^^;

そんなこんなで無事終了しました。
Maker Faire Tokyo、文化祭みたいで、サイコーに楽しかったです♪

体験に来てくれた方ありがとうございます!
また行列で諦めた方申し訳ないです。

今後も改良続けて、またどこかで展示したいと思ってるのでヨロシクお願いします!

Oculus Riftでメーヴェを作ろう(13)Maker Faireのデモで気付いたこと

(Oculusメーヴェ記事まとめは→コチラ

Maker Faire Tokyo 2014、”Oculus Riftメーヴェ風フライトシミュレーター”は大きなトラブルもなく無事に展示を終えることができました。
想像以上に多くの方に体験していただけて感激です。

とは言え、色々と反省点や気付いたコトもあったので忘れないうちにメモっておこう。

アプリケーション

酔い

酔ったという人はほとんど居ませんでした。
75FPS出るように、オブジェクト削りまくったりあれこれ調整して良かったです。

激しく操縦すると一部、酔いを感じた方もいたようです。
目指すテーマ自体を「遊覧飛行」的なテーマにしておいたほうが無難ですね。
ビュンビュンとアクロバットに飛び回るのは、今のハードの操縦感とギャップが大きくて厳しそうです。

振り返ったり覗きこむアクションは好評

プレイヤーの背後に常に鳥を飛ばしておきました。 振り返るとその鳥が見えるわけですが、この体験は割りとウケがよかったです。
そういや、JOBAでも初めに横を振り向いて、横の人に挨拶するのは面白かった。

あと、火山の上を飛んで、下を覗きこむと噴火口が見えるのですが、これも割とよかったです。
振り返る、覗きこむ系はOculus Riftっぽい体験でいいみたいですね。
こういう小技を散りばめとくといいですね。

プレイ時間

2分だと意外と間延びしたのと、回転をあげるために、1分半にすぐに変えました。
これでちょうど良かったと思います。

飛行速度が遅い問題

飛行速度は、遅いって感じる人のほうが多かったかなと思います。
とくに上空高く飛ぶと、地面との相対速度でかなりゆっくり感じます。
ただ速度上げ過ぎると、操縦が追いつかず激突しちゃいそうなんですよね。。

速度をプレイヤーが操作できるようにするとかですかねー、、、
んー、けど加速度は感じられないから酔い起こしそうだなぁ。

コース外れる問題

どこを飛んでもいい仕様なのですが、あまり仕掛けの無いところを飛ぶと単調な体験になってしまいます。
途中からは、どっちに飛ぶといいよ、っていうのをナビゲートしました。
ただ口で説明するのは伝わりにくいので、画面内にわかりやすい目印出して、おすすめコースを示すといいかな。

ハードウェア

安全性

いまの構造だと後ろで人が構えてないとダメですね。
傾き過ぎで危険なときに、画面にもっと分かりやすく警告出してもいいですね。全画面にWARNING!みたいな。

発泡スチロールが弱い問題

発泡スチロール製の翼と前後パーツですが、だいぶ破損しましたw
開場前から足を引っ掛けて外れちゃういう(笑)ガムテープで修復して乗り切りました。 とくに後ろにモッコリはbad ideaで、みんな足を引っ掛けます。
2日目からはモッコリなしのパーツに取り替えました。

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できればFRPとかで作りたい。
他の展示者が3Dプリンタラジコンヘリの外装作ってて、思ったより安いのを知った。
3Dプリンタにチャレンジしようかしら。お金貯めて。

ハイヒールきつい問題

最後の方に気付きましたが、ハイヒール履いてるとかなり前傾になるので、足腰がキツイぽいです。
靴脱いでもらったほうがいいかもですね。

立ち位置問題

立ち位置によってバランスが取りにくくなります。
真ん中に立たないと前後バランスが取りにくいし、また肩幅程度に広げないと左右のバランスも取りにくいです。
2日目からは”足”の目印を描いてだいぶよくなりました。
ただこの目印、紙で貼ったので最後はボロボロでみすぼらしくなりました(汗)

扇風機、振動モータが弱すぎ問題

出力が小さすぎてほぼ感じません。
振動モータは変更しようかな。
扇風機はちゃんとやろうとすると家庭用くらい大きなのじゃないとダメな気がする。
かさばるし、ま、扇風機はプライオリティ低めで。

Oculus Riftのデモとして

DK2の掃除

途中で気付いたらスポンジが湿ったり、レンズが曇ったりしていました。
そこからはスポンジをタオルで拭いたり、メガネ拭きでレンズ拭いたりするようにしました。
初めのお客様には申し訳ない、、、

行列の整理

人出不足で列の整理ができませんでした。
隣のブースまで延びて申し訳なかったです。
なんか柵みたいのあるといいんですかね??
あとホントは待ち時間とかも表示できればよかったな。